人生を見つめ直す『エンディングノート』

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

エンディングノートとは、死を迎える前に書く”遺書”のようなものをイメージする方も多いと思います。しかし、実際は「死を迎える」ためのものではありません。

自分の人生を見つめ直したり、振り返ったりと残りの人生のために頭の中を整理するための方法です。

今回はエンディングノートの書き方や書くべき項目などについて詳しく解説していきます。

今後の人生を豊かにするためにも、ぜひエンディングノートの書き方を覚えていきましょう。

目次

エンディングノートとは?

エンディングノートとは終活ノートとも言われている、自分の思いや考えをまとめておく記録です。

遺書とは違って死後の財産分与など法的な拘束力はありませんが、これまでの人生を振り返って、自分の思いや考えを家族に残しておく大切な役割があります。

人生を振り返りこれからの人生に活かす目的でも使われるエンディングノートは、若い世代からも関心を集めています。

何を書いていいかわからない方は、本記事でまとめている項目を参考にしてください。

エンディングノートに書くべき10項目

エンディングノートに書く内容に決まりはありませんが、残すべき情報が抜けてしまわないように、以下の10項目については書き記しておくことをおすすめします。

1.基本情報し
2.資産・財産
3.家族
4.老後の介護
5.ご葬儀・お墓
6.相続・遺言
7.身の回りの情報
8.ペット
9.友人・勤務先の連絡先
10.最後のメッセージ

これらの内容は一例なので、必ずしも全てを書く必要はありません。

自分にとって大切な情報だけをまとめておきましょう。

基本情報

まずは、自分の基本情報を書きまとめておきましょう。

基本情報としてまとめておくべき項目は以下の通りです。

・氏名
・生年月日
・本籍地
・血液型
・家族構成
・マイナンバー

自分の死後、住民票の抹消手続きや年金等の受給を停止する手続きを行う際に必要となる情報です。

正確な情報を残しておくことで、家族も安心して手続きを進めることができます。

その他にも、好きな食べ物や場所、思い出に残っている出来事などの情報をまとめておくこともおすすめです。

資産・財産

年金や保険の証書や通帳、貴重品など保管している場所は家族でも知らない場合がほとんどです。

保管場所をエンディングノートに明記しておくことで、死後の対応がしやすくなります。

資産や財産については以下のような内容をまとめておきましょう。

・貴重品の保管場所
・預貯金
・不動産
・有価証券
・価値のある収集品

家族

基本情報の項目にもありましたが、家族構成を改めて明確に記しておくことも大切です。

本人が交流ある親戚でも、配偶者は把握していない場合もあります。

また、それぞれに伝えたいことがあればメッセージとして残しておくこともおすすめです。

老後の介護

病気にかかり末期の状態と診断された場合、家族は延命措置の選択を迫られます。

本人のことを考えると自己判断が難しく、精神的負担をかけてしまう可能性があります。

エンディングノートへ、治療に関する自分の考え方を書き残しておくと良いでしょう。

また、認知症になりコミュニケーションが困難となってしまうことも考え、アレルギーや常備薬など、自分の健康状態についても書いておきましょう。

葬儀・お墓

葬儀の形態も様々な選択がとれる時代になっています。

自分の死後について直接話しづらいのであれば、エンディングノートに以下の項目を書いておくことをおすすめします。

・信仰している宗教
・葬儀ほ方法
・お墓について
・遺影に使用する写真

相続・遺言

自分の死後、遺産相続は残された家族間で大きなトラブルに発展する可能性があります。

資産や財産の整理をするとともに、誰に財産を分け与えるのか記しておきましょう。

また、借金がある場合も相続の対象となるため、隠さずに書いておきましょう。

身の回りの情報

スマートフォンが普及してから、様々なサイトやサービスに登録している方もいるでしょう。

毎月料金が発生するサービスもあるため、ログインするための情報もまとめておきましょう。

ペット

ペットを飼っている方は、「自分が死んでしまったあと世話をしてくれる人はいるのか」と不安に思うでしょう。

ペットにも性格や好き嫌いなどがあるため、残されたペットが幸せに生きていくためにも情報をまとめておくことをおすすめします。

友人・勤務先の連絡先

訃報の知らせを家族が本人の知人へ伝える際に友人や勤務先の連絡先についても書き残しておくととても役立ちます。

近年は電話番号などの連絡先は知らず、LINEなどのSNSを通してやりとりをしている人も増えているため、訃報を伝えたい人への連絡手段まで書いておきましょう。

最後のメッセージ

様々な項目についてエンディングノートに書き残した最後は、支えてくれた家族や思いを伝えたい人へメッセージを残しておきましょう。

普段は伝えられない思いもエンディングノートを通じて伝えることができます。

また、思い出を記すときは、写真も合わせて貼り付けておくのがおすすめです。

エンディングノートを書くメリット

エンディングノートを書くメリットは、主に以下の3つです。

・自分の人生を振り返る機会になる
・残した家族に対して自分の思いや考えを伝えられる
・遺産相続など死後の手続きを簡略化できる

人生を振り返り、これまでの人生を整理するためのものだけではなく、家族へ思いを伝えることができるなど様々な目的があることがメリットです。

エンディングノートはいつから書くべき?

エンディングノートは遺書とは違うため、いつから書き始めても問題はありません。

40歳、50歳、60歳など節目となる年齢で書き始めたり、子どもが生まれたときや仕事を退職したときなどに書き始める方が多いようです。

亡くなるタイミングは突然訪れることもあるため、エンディングノートに関心を持ったときから書き始めることをおすすめします。

エンディングノートの保管場所


エンディングノートに記載する内容はこれまでの人生の出来事ではなく、個人情報や財産に関する内容も含まれます。

そのため、安全な場所でエンディングノートを保管する必要があるでしょう。

また、自分が亡くなったあとに、配偶者や家族にエンディングノートを見てもらうために事前に保管場所を共有しておくことをおすすめします。

「ここに保管しておけば必ず安心できる」という場所はありませんが、一般的には金庫や倉庫などに保管しておくことが多いようです。

エンディングノートを作成したら、家族と相談の上、安全な場所で保管をしましょう。

まとめ

エンディングノートは自分の人生を見つめ直したり、振り返ったりと残りの人生のために頭の中を整理するための方法です。

近年では若い世代の間でも関心が高まっていて、亡くなる直前に書くものではありません。

書き方のルールなどは定められていないため、本記事を参考に自分に合ったエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか。

ただし、エンディングノートには法的な拘束力はありませんので、財産の分与に関する内容は「遺言書」を別途作成しておきましょう。

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