こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
喪中とは、親近者が亡くなったとき、遺族が故人の死を悲しみ偲ぶ期間のことです。
この期間は残された遺族が悲しみを乗り越え、日常生活に戻っていく期間とも言えます。
忌中は喪中と同じく、故人の死を悼み偲ぶのはもちろん、死による穢れを他人に移さないように外部との接触を避けて自宅にこもり身を慎む期間のことです。
喪中と忌中 期間長さの違い
喪中と忌中の最大の違いは期間の長さです。
宗派や故人との関係によって変わることもありますが、一般的に喪中は親近者が亡くなってから1年間、忌中は親近者が亡くなってから49日だと言われています。
喪中と忌中はどちらも親近者が亡くなってから日にちを数えるので、それぞれが独立した期間ではありません。そのため喪中と忌中の期間は一部で重なっています。
喪中と忌中 親族の範囲の違い
喪中と忌中で親族の範囲の違いはありません。
基本的にはどちらも故人から2親等までとされています。つまり故人の配偶者、両親、子ども、兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母、孫、孫の配偶者が範囲の対象です。配偶者がいる場合は、配偶者の両親、兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母も当てはまります。
ただし2新等というのはあくまで目安です。育ての親であるとか、同居していたかどうか、あるいは地域によって考え方が異なることがあります。
喪中と忌中 過ごし方の違い
喪中と忌中では、基本的に過ごし方に大きな違いはありません。
しかし忌中の期間中は控えるべきでも、忌が明けたらできるようになることがあります。
喪中と忌中のときに避けるべきこと
忌中と喪中の時期には、お祝いやお祭りに関する行事は控えるのが基本です。
具体的には正月行事や結婚式が挙げられます。ですが結婚式の場合、事前に決まっていたり準備が進んでしまっていたりすることもあるでしょう。その場合は両家で相談の上、忌明けに執り行うこともあります。
結婚式に招待された場合や事前に出席を伝えていたという場合には、先方に喪中であることを相談し、先方が気にしないということであれば参加してもいいでしょう。
忌中には避けるべきだが喪中になったらできること
忌中の期間中は控えるべきでも忌が明けたらできるようになることが、神社への参拝です。
神様は穢れを嫌うので、忌中は神社へのお参りは避けなくてはいけません。ですが忌明け後の喪中であれば、神社へ参拝しても問題がない場合がほとんどです。しかし、神社によっては喪中でも立ち入りを禁止しているところもあるので、喪中に神社へ参拝をしたい場合には事前に確認しておくといいでしょう。
ちなみにお寺には神道のような考え方がありません。つまり忌中や喪中の概念がないので、忌中や喪中であってもお参りするのに問題がないということです。
まとめ
昔と今を比べると、喪中や忌中の捉え方や過ごし方は変わってきています。
大切なのは故人を思う気持ちと、残された家族が日常に戻っていくことです。
基本的に喪中や忌中の期間は、お祝いや祭り事は控えるべきとされていますが、現代では「故人が好きだったから」「故人が喜ぶから」という考え方で柔軟に対応することもあるようです。
また飲み会や旅行などの祝いや、祭り以外の行事やイベントでも気が乗らないのであれば、相手に理由をきちんと説明した上で断ってもいいでしょう。
喪中や忌中の期間はある程度のポイントは押さえつつ、悩んだときには周りの家族に相談しながら臨機応変に対応するのがいいのかもしれません。
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