通夜振る舞いの作法とマナーについて

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次

通夜振る舞い(つやぶるまい)とは

通夜の後、弔問客に食事や飲み物を振る舞うことを『通夜振る舞い』といいます。

通夜振る舞いは仏事のひとつで、ほとんどの葬式で行われます。しかし、地域によっては通夜振る舞いをしない場合もあります。また最近では、通夜振る舞いをしないことも増えているようです。

通夜振る舞いの意味は次のとおりです。

  • 弔問客に対するお礼
  • 通夜に参加した後のお清め
  • 故人との思い出を語り合って偲ぶ
  • 故人と共にするこの世で最後の食事

近年では遺族の負担を軽くするため、ご葬儀を簡略化する傾向があります。

通夜振る舞いを行わずに、代わりとして弔問客に酒と折詰、商品券などの粗供養品を持ち帰ってもらう場合もあります。

キリスト教の場合

キリスト教には、通夜に相当する儀式がありません。

しかし日本では仏式のご葬儀で通夜が行われるため、「前夜式」という形で通夜が行われます。

カトリック、プロテスタントとも派手な通夜振る舞いは避ける傾向があります。司祭と身内だけの軽食による「茶話会」が行われます。出されるのは紅茶やコーヒーとお菓子程度です。

神式の場合

神式では、仏式の通夜振る舞いに相当するものを「直会(なおらい)」といいます。

通夜振る舞いと同様、食事やアルコールが出されます。


通夜振る舞いの料理

料理

本来は精進料理が基本でしたが、最近はこだわりが少なくなってきました。

寿司や刺身などが出されることもあります。鯛や伊勢海老など慶事によく使われる食材を避けるだけで十分です。一般会葬者にまで声をかけ、参加人数の予測が難しい場合は、寿司やサンドイッチ、オードブルなどの大皿料理を出すこともあります。

飲み物

死の穢れを清める、という意味合いでお酒も用意されます。

子供や車を運転する人のことを考慮して、ジュースやお茶などのノンアルコールの飲み物も用意しましょう。

費用相場

一人当たりの相場は2,000〜3,000円程度です。

用意する量

遺族や手伝いを含めた参加者に対し、5〜7割を目安に用意します。

通夜振る舞いの作法とマナー

【喪主側】

僧侶の同席

僧侶にはできれば同席してもらいます。

しかし都合により僧侶が参加を辞退する場合は、「御膳料」として5,000〜10,000円を渡します。

上座の用意

祭壇側の上座には僧侶、もしくはご葬儀委員長、末席には遺族が座るように用意します。

弔問客は故人と関係が深い人や、目上の人が上座になります。

通夜振る舞いのあいさつ回り

参加者一人ひとりにお礼のあいさつとお酌をして回ります。

喪主が行うのが理想的ですが、遺族や親族の中から仕切り役を決めておくこともよいでしょう。

お開きのタイミング

会食の開始から1〜2時間の予定の時間が過ぎたら、喪主や親族代表がお開きのあいさつをします。

同時にご葬儀・告別式の参列者に向けた案内も行います。


見送り

喪主や遺族は、見送りはしなくても特に失礼にはなりません。

着席のままお礼を述べる程度でかまいません。

親族、世話役、手伝いの人たちへのねぎらい

通夜振る舞いに同席できない世話役やお手伝いの人には、事前に食事ができるようにするか、別室を用意するなどの配慮をします。

手伝ってもらった人には、通夜振る舞いの席で必ずお礼を言い、できる範囲で心付けをします。

【弔問者側】

声をかけられたら参加

声をかけられたら少しの時間だけでも参加し、一口だけでも箸を付けるのがマナーです。

故人の供養の意味もあるため、できるだけ参加するようにしましょう。

お酒は節度をもって

宴会ではありませんので、飲みすぎたり盛り上がることがないようにしましょう。

遺族に死因を尋ねない

死因については気になっても尋ねないようにしましょう。

遺族の中には死因に触れられたくない人もいます。

故人に関係のない話をする

仕事のことなど故人に関係のない話は控えましょう。


忌み言葉は使わない

「浮かばれない」「迷う」「追って」「死亡」「ご存命中」などは避けましょう。

また、「重ね重ね」「度々」「次々」「いろいろ」などの重ね言葉は不幸が続くことを連想させるので避けましょう。

長居しない

一般会葬者は必要以上に長居せず、30分程度で退席します。

長くても1時間を超えないようにしましょう。退席する際は、遺族側のタイミングを見計らって「お先に失礼します」と声をかけます。


まとめ

通夜振る舞いは通夜の後、遺族と弔問客が食事をしながら故人を偲ぶ場です。

あくまでもご葬儀の一環として行われますので、遺族側・弔問客側とも参加者は、それぞれ作法とマナーを守る配慮が求められます。

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