葬儀後の遺影の正しい飾り方について

遺影はご葬儀の際に、故人様のありし日を偲んでもらうために使用します。遺影には故人様の写真や描いた肖像画などの種類があります。

ご葬儀には欠かせない準備の一つですが、ご葬儀が終わってからどうすればいいかわからないといった声もよく聞きます。

「飾りたいけどこの飾り方であっているだろうか?」
「自宅に飾るには大きい」
「本当は処分したいけど、どうしたらいいかわからない」

この記事では、このような悩みに次の3点について解説します。

  • 正しい飾り方
  • 飾りたいけど場所がない・飾りたくない
  • 処分してもいいのか・処分方法

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次

遺影の葬儀後の飾り方

ご葬儀が終わった後の遺影の飾り方について解説します。
『納骨前』と『納骨後』で飾り方が変わります。


納骨前

収骨前は、宗教にもよりますが『後祭壇』にご遺骨と一緒に飾ります。

四十九日(五十日祭)前に納骨する場合はその限りではありませんが、写真もそれまではご遺骨と一緒に飾っておきます。宗教の違いで祭壇を使わない場合はその限りではありません。

※『後祭壇』とは、四十九日(仏教)や五十日祭(神道)までご遺骨を飾る2〜3段の棚のこと


納骨後

納骨後は後祭壇が不要になるので、遺影も仏壇の近くや仏間などに飾ることになります。鴨居があればそちらに立てかけるのがいいでしょう。
本尊の上になるので仏壇や祖霊舎(それいしゃ)の上に写真を飾らないように注意すべきとされています。

飾りたいが、大きさが気になる場合

仏間とはいっても最近では、自宅に仏壇がなく飾る場所がないとお困りのお客様も多いようです。
そのような場合は無理に飾らなくても問題ありません。故人の法事の時に出して飾っていたくだけでも良いでしょう。

一般的にご葬儀に使う遺影は離れたところでも見やすいように大きめのサイズで作られています。
飾りたくても大きくて飾れない場合や、棚の上などに置いて毎日顔を見たい場合は小さなお写真を作ることをおすすめしています。最近では写真の加工はデジタルなため、データをそのまま縮小して印刷することは難しくなく、キャビネットほどのサイズで写真を再印刷するサービスを行っているところが多いです。


遺影を家に飾りたくない場合

結論として、宗教的にも写真を飾らないといけないということはありません。
ご家族が故人様の写真をみたい時にみてもいいのです。写真を飾らなくてはなんだか悪い気がすると思うのは、あくまでも個人的な気持ちの問題ですので宗教の本質と関係ありません。

故人様のお顔が見たい時はスマートフォンなどに入れておくだけでもいいかもしれません。


遺影の処分方法

遺影は額と写真(まれに肖像画)なので、処分は各自治体のルールで出していただいて構いません。

これはルールではないのですが、近所の人に配慮して写真が見えないように半紙で包むか裁断して遺影とわからないようにしたほうがいいでしょう。

写真といえど遺族にとって思い入れのある品ですので、処分に抵抗がある方もいらっしゃいます。そんな時はお寺や神社のお焚き上げに持っていかれるといいでしょう。相場としてのお焚き上げ料は『5,000〜10,000円』ほどです。
ご検討される場合は一度お寺などに問い合わせてみましょう。

まとめ

写真を飾るときは

  • 納骨までは飾り棚へ
  • 納骨後は鴨居(障子と天井に張ってある板)などに立てかける
  • 祭壇や祖霊舎の上には置かない(本尊などの上なので)

写真を飾らないときや大きいときは

  • 仕舞ってしまっても問題なし
  • 小さい写真を検討してみる

やむなく処分するときは

  • 自治体の分別ルールに従って処分する(顔が見えないよう配慮する)
  • お寺や神社でお焚き上げする

こちらぜひ参考にして頂ければ幸いです。

【関連記事】遺影写真の選び方

SNSへのシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
目次