『開眼供養』とは?意味やルールを解説します。

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

開眼供養という言葉をご存知でしょうか。
また開眼供養という言葉は知っていても、何をどうすればよいのか分からない方もいるでしょう。

この記事では、開眼供養について、必要な時期や流れ、費用、マナーについて解説します。
故人や家族にとって大切な儀式ですから、しっかりと確認しておきましょう。

目次

開眼供養とは?

開眼供養とは、故人の魂を墓石や仏壇、位牌に入れるための法要で、魂入れと呼ばれる大切な供養です。

僧侶の読経によって仏像に眼を描き入れることで、像に仏が宿るといわれており、お墓も開眼供養をおこなって初めて故人の魂が宿るとされています。

開眼供養が必要な時期は?

開眼供養が必要な時は、一般的に次のタイミングです。

・四十九日法要
・一周忌法要
・お墓を新たに建てた時
・仏壇を新たに購入した時

なお、浄土真宗では魂を入れる、眼を入れるという概念がないため、開眼供養は執り行いません。
魂は極楽浄土で往生するという考えがあるため、開眼供養の代わりに、御移徒(おわたまし)という法要を執り行います。

開眼供養の準備と流れ

ここでは開眼供養に当たって、おおまかな準備や流れについて説明します。
一般的に宗派で大きな違いはありませんが、細かい所は異なるため、注意してください。

準備

開眼供養を執り行うための準備は次のとおりですが、事前に準備することは多くあります。

1.主催者を決定する
2.僧侶へ依頼する
3.日時を決める
4.参列者を確認する
5.会席を準備する
6.引き出物を手配する
7.僧侶へ渡すお布施を準備する

流れ

開眼供養の流れは、次のとおりです。

1.お墓の準備
2.お寺、墓地の会場で読経
3.お墓に移動
4.僧侶の読経
5.お焼香
6.会食会場に移動・会食

開眼供養の一般的な準備と流れを紹介しましたが、宗派によって違いも考えられるため、事前に菩提寺やお願いする僧侶に確認しておくことが大切です。

開眼供養に必要な費用

開眼供養を執り行うには、様々な費用がかかります。
ここでは、一般的に必要な費用を紹介しますが、宗派によっては相場が異なる場合もあります。
また、お墓の開眼供養の場合、儀式に違いがあるため、注意が必要です。

僧侶へのお礼

明確な決まりはありませんが、開眼供養の相場としては3万円~5万円です。
なお、開眼供養と納骨式を同時に執り行う場合、開眼供養の費用の1.5倍~2倍が一般的です。

御車代

僧侶の御車代の相場は、5千円~1万円です。
特に遠方から来ていただいた場合は、相場より多めに包んでおいた方がよいでしょう。

御膳料

開眼供養後の食事は、僧侶の方が同席されますが、辞退された場合、御膳料として5千円~1万円程度をお渡しするのが一般的です。

その他の費用

その他の費用として、お供え物代、引き出物代、会食代が必要です。
会食場所への移動が必要であれば、移動の費用も必要です。

また、お墓の開眼供養の場合は、祭壇使用料、墓地の会場使用料に加え、お世話になった石材店や墓地の管理者にもお礼をお渡しすることも忘れないでください。

開眼供養のマナー

開眼供養に参列する方もマナーに気を配らなければなりません。
開眼供養は単独で執り行う場合と納骨式を同時に執り行う場合があるため、その状況に応じて、お祝い事か弔事か変わります。

ここでは、開眼供養単独で行う場合と開眼供養と納骨式を同時に執り行う場合に分けて説明します。

開眼供養単独で執り行う場合の服装

お祝い事になるため、礼服を着用し、アクセサリーは避けるようにしましょう。
また派手な服装は相応しくないため、ブラックスーツ、ワンピースなど落ち着いた服装とし、フォーマルな洋服は避けた方が良いでしょう。

開眼供養と納骨式を同時に執り行う場合の服装

弔事になるため、通夜や葬式と同様に、喪服を着用することになります。

開眼供養だけ執り行うのか、納骨式を同時に執り行うのかによって服装は変わります。
開催者や参列者は、お祝い事になるのか弔事になるのか、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

開眼供養は、目的によって執り行う儀式が変わります。
主催者や参列者も、目的を理解、判断し、相応しい対応が必要です。

特に主催者は、さまざまな準備が必要で、宗派や菩提寺でもしきたりやルールが異なります。
しかし、故人が安心する居場所となる大切な儀式です。

不明な点は、菩提寺や僧侶に確認しながら、しっかりとした準備をすませておけば、安心して当日を迎えられます。

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