社葬とは?|するべき準備についてご紹介

社葬は、会社勤めをしている方でも経験する機会が少ないものです。
社葬をおこなう側の立場でしたら、なおさらでしょう。総務部など、実際に取り仕切る部署にご勤務の方は特に心配になりますね。
突然のことで対応が遅くならないよう、規約のチェックや名簿のメンテナンスなど、日ごろから準備、対策できることも実は多いのです。こちらの記事では、

  • 社葬とは
  • 亡くなってから社葬後までの流れ
  • 社葬をおこなう意味
  • 社葬のためにするべき準備
  • 社葬の進行
  • 社葬終了後の手続き
  • 社葬規約
  • 社員の服装と心構え


について説明していきます。

いざという時に順序良く対応することももちろん大切ですが、社員が団結して社葬に向かえるようになる為に、ぜひ最後までご覧ください。

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次

社葬とは

社葬は、会社が運営から費用負担までおこなうご葬儀のことを言います。
対象になるのは創業者や前社長・現社長・会長・役員・殉職された方などです。誰を対象にするのかは、会社ごとに規約で決められています。


亡くなってから社葬後までの流れ

まず、訃報を受けてから社葬が終わるまでの、大まかな流れを見ていきましょう。

  1. 臨時取締役会を開く
  2. ご遺族の意思を確認する
  3. 社葬の規模、パターンの決定
  4. 葬儀社の決定
  5. 会場、日時の決定
  6. 社内担当部署、担当者、係などの選定
  7. 死亡広告掲載
  8. 案内状送付
  9. リハーサル
  10. 社葬
  11. 会葬御礼広告掲載
  12. 参列者へお礼、挨拶回り、会葬礼状、香典返し
  13. 社内記録まとめ、反省会
  14. 費用計上

大まかに記載してもこれだけの工程があります。
事前の準備や規約がしっかりしていなければ、どれだけ大変かお分かりいただけるでしょう。


社葬をおこなう意味

社葬は必ずおこなわなければいけないものではありません。
しかし会社同士のつながりや取引先、懇意にしてくださるお客様などへ不安のない新体制をアピールしたり、故人の功績をたたえたりと対外的にも重要性は高いです。
また、参列者に会社全体で感謝していることを伝える大切な機会でもあります。

社葬のためにするべき準備

社葬全体の流れを把握しておきましょう。
規約に載っていないような、細かいマニュアルやタイムテーブルがあると望ましいです。例えば人員配置ではどこの部署から何人、責任者はどの部門から出すかなどはある程度予想がつきますし、いつ打ち合わせや確認をおこなうかもあらかじめ決められることです。全体の動きの中で、前もって知っておいた方が良い事項について見ていきましょう。


社葬の種類を決める

一言で社葬といっても、ご遺族の意向や会社の状態によりいくつかのパターンの中から選択することになります。

  • 合同葬
    会社同士、会社と喪家で合同ご葬儀をおこなう
  • 密葬
    身内で先に密葬(火葬まで)をする
    後日あらためて本葬として社葬をおこなう

密葬をしてから、社葬は「お別れの会」にする場合もあります。

  • 宗教色のある狭義の社葬
    例えば仏教の場合、僧侶による読経をする
  • 宗教色のない社葬
    宗教に関連する項目を入れない

などの形式に分かれます。
ご遺族の意思を確認した上で決定するのが望ましいでしょう。

葬儀社を決める

葬儀社はあらかじめ決まっていなければ、社葬に強いところを選びましょう。会場は、

  • 宗教色を入れる社葬
    寺院やセレモニーホール
  • 宗教色を入れない社葬
    本社やホテル


が一般的です。宗教色がある社葬でホテルを使用したくても、ろうそくに火がつけられなかったり火葬が済んでいない場合にご遺体を持ち込めなかったりするので、結果的に難しい場合が多くなります。

日時を決める

宗教色を入れる社葬の場合は、僧侶や神職の都合を確認してから調整し、決まったら全ての関係者へ連絡を入れます。

案内状の送付と並行しておこなうと分かりやすいでしょう。案内状はFAXか郵送で送付します。案内状には没日・喪主・葬儀委員長の氏名など基本的な葬儀情報の他に
【供物、供花、香典を受け取るのか辞退するのか】を必ず記載しましょう。

社内担当を決める

社葬規約である程度決まっているのが望ましいですが、臨機応変に対処しましょう。
葬儀委員長(最高責任者)、運営本部長を筆頭に受付や案内などの係を配置します。

死亡広告を出す

広告会社に確認し、死亡広告を掲載します。
親しくしている取引先が広告で訃報を初めて知る事のないよう、関係者連絡は広告が掲載される前に全て済ませておいてください。社葬後は、会葬御礼広告も掲載します。


社葬当日の進行

基本的な進行手順について見ていきましょう。

  1. 開式の儀
  2. 弔辞奉読
  3. 弔電奉読
  4. 思い出の映像など上映
  5. 葬儀委員長あいさつ
  6. 喪主あいさつ
  7. 閉式の儀


宗教色のある社葬の場合は、こちらに加えて読経や焼香(玉串奉奠、献花)が入ります。

社葬終了後の手続き

社内記録を整理します。参列者名簿を作成(香典がある場合金額も記載)し、係ごとに反省事項をまとめてマニュアルを更新しておきます。

弔辞を頂いた方へのあいさつ回り、高額な香典を下さった方へは別途香典返しを用意するのがマナーです。会葬礼状も合わせて忘れないようにしましょう。会社の費用負担割合に応じて葬儀費用処理もおこないましょう。
通常は「損金」扱いとし、福利厚生費に計上します。

社葬規約について

社内で社葬についての規則や規約がなければ一から準備することになりかねません。
大きな会社でしたら既にあるはずですが、定期的な見直しも必要です。規約がない場合は細かい物でなくても良いので、まずはマニュアル形式で作成しておきましょう。

また、常時メンテナンスしてある「社葬用連絡名簿」があると急な訃報にも対応できて、いざという時に必ず役立ちます。


社員の服装と心構え

社会人でしたら、一般的な喪服の用意はあるでしょう。
気をつけたいのが係になった若手社員であまり参列の経験がなく、意図せずマナーに反してしまう場合です。

常識だから言わなくてもわかるなどとは思わず、身だしなみについてのチェックシートがあると安心できます。
ストッキングの色やネイル、アクセサリーに関しては意外と知らない場合もあるものです。

また、普段からお客様に接する部署以外から係を選ぶ場合は、参列してくださった方に感謝の気持ちを持って対応できるよう徹底し、フォローしあえるようにしましょう。以前はきちんとしていたのに新体制になって心配だ、などと思わせてしまっては逆効果です。


まとめ

これまで

  • 社葬とは
  • 亡くなってから社葬後までの流れ
  • 社葬のためにするべき準備
  • 社葬の進行


などについて説明しました。

規約や事前準備がしっかりできていると、当日の対応にも余裕が持てることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
いつ起こるかわからない事ですので、定期的に名簿のメンテナンスをするなどして日ごろから備えておきましょう。

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