妊娠中に訃報の知らせが届いたら、どうしたら良いでしょうか。
見た目にはわからないくらいの妊娠初期から、大きなおなかで見た目も明らかな臨月まで、その時期によって対処方法も変わってきます。妊娠期間中のつわりをはじめとする体調不良は、個人差が大きいですし、心配になるのも当然です。大事をとりたいところですが、大変お世話になった方や親族でしたら参列したい気持ちも強いでしょう。こちらの記事では、
- 妊婦さんがご葬儀に参列する際の注意点
- 妊婦さんがご葬儀に参列しない方が良いと言われる理由
- 妊婦さんがご葬儀に参列しない場合のマナー
について説明していきます。
最終的に参列するかどうか決めるのは妊婦さんご自身です。参列する時もしない時も、出来るだけ不安を無くし失礼のないようにしましょう。
お読みいただきますと、マナーを守って対処できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
妊婦さんがご葬儀に参列する時の注意点
妊婦さん独自のマナー
参列するかどうかはかかりつけ医に相談し、妊娠している中での参列になることは事前に伝えておきましょう。
周囲の方に知っておいてもらった方がより安心ですし、対処しやすくなるからです。例えば、付き添いの方同伴で行動したり、火葬場へは行かず葬儀場の一室を借りて待機しておいたりと、参列の仕方にも体調によって工夫ができます。喪主の方に直接連絡が取りにくければ、ご身内の方でも大丈夫ですので一報入れておきましょう。
服装
妊婦さん用の喪服もありますが、急な事ですので用意が難しい場合が多いでしょう。
妊娠週数に合ったマタニティウエアの中で、暗色で飾りのないシンプルなものを選べば問題ありません。靴は歩きやすいヒールなしの物を選んで下さい。失礼にはあたりませんし、転倒のリスクを減らせます。喪服を借りたりレンタル業者を手配できる場合はもちろん喪服で大丈夫です。
持っていきたいアイテム
つわり対策として、普段から持ち歩いている食べ物や飴、ガム、エチケット袋などは用意していきましょう。
座る場所があまりないと分かっている場合には、折り畳みの椅子も便利です。季節に関係なく、羽織れる物やストールは必ず持っていきましょう。妊婦さんに冷えは大敵ですし、夏場でもクーラーで冷えてしまうこともあります。
念のため、保険証と母子手帳も携行しておくと安心でしょう。
妊婦さんはご葬儀に参列しない方が良いと言われる理由
妊娠中だからといって、ご葬儀に参列してはいけないわけではありません。
体調が良く、場所やご葬儀の流れなどに不安がなければもちろん参列可能です。
ですが地域やご遺族の考え方によっては控えた方がよい場合もあります。どのような場合があるのか見ていきましょう。
ご葬儀への参列を控えるような迷信
昔はご葬儀でお茶を出したり、お菓子や軽食の準備をするのは女性の役割でした。
参列したからには座って休んでいるわけにもいかず、立ち仕事を手伝ってしまいがちです。加えて伝染病などで亡くなった方のご葬儀も、今より対策がなされないままおこなわれていました。妊婦さんを守り、思いやる気持ちから迷信は生まれたとされています。
参列すると子どもにあざができる、亡くなった方に連れていかれてしまう、などが多いですが地域によって様々です。そのため、妊婦さんが参列する際には、お腹に赤い布を巻いて鏡を外側に向けて固定するなど、対処法の言い伝えもあります。妊婦さん用の喪服には、鏡を入れるポケットがついている場合もあります。
周囲の方への配慮から参列を控える
妊婦さんが参列すると、やはり周囲の方は気をつかいます。
親族側でしたら尚更です。ただでさえご葬儀では普段と違い、気をつかいながら動くことが多いものです。付き添いの方がいない場合は、参列を控えるのも一つの選択肢でしょう。
地域やご遺族の考え方
近年では減ってきていますが、地域独自の考え方から妊婦さんの参列を遠慮して頂く事もあります。
ご遺族の考え方も様々ですから、どちらも事前に確認をしてから判断するのが良いですね。
妊婦さんがご葬儀に参列しない時のマナー
妊婦さんが参列しなくても、失礼にはあたりません。
ご自身の体調を最優先しましょう。無理して参列する必要はありませんので安心してください。
参列者にお香典を預けて持って行ってもらったり後日送らせて頂く、または供花を手配する、体調に不安のないときにお線香をあげさせていただくなど、参列できなくても悼む気持ちをお伝えする方法はあります。
親族であればその後の法要などには参列出来るかもしれませんから、ご葬儀に参列しないことに関しては気にする必要はありません。
まとめ
こちらの記事では
- 妊婦さんがご葬儀に参列する際の注意点
- 参列しない方が良いといわれる理由
- 参列しない場合のマナー
について説明してきました。
実際、ご葬儀の席や、特に火葬場では立ちっぱなしになる場面も多いです。
妊婦さんの体調は日々変化していますので、症状を軽視せず慎重に参列するかどうか決めましょう。