直葬の注意点

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

【初心者向け】直葬ってなに?直葬のメリットと注意点を紹介!

あなたは最近、「直葬」という言葉を聞いたことがありますか?

直葬とは家族の中で故人を見送り、通夜や告別式などを簡略して速やかに火葬するご葬儀の一種です。

費用が安く、ご葬儀の負担が軽減されて良さげにみえますが、実はチェックしてほしい注意点があります。この注意点を確認することで、直葬にまつわるトラブルが回避できます。

目次

一般葬と直葬の違い

ご葬儀の流れ

一般葬は仏教だけでなくキリスト教や神道など、さまざまな宗教とご葬儀のスタイルがあります。今回は仏教の一般的なご葬儀と直葬の流れを比較します。

・一般葬(仏教)の場合
臨終→故人の安置→納棺→通夜→告別式→出棺→火葬→骨揚げ

・直葬の場合
臨終→故人の安置→納棺→出棺→火葬→骨揚げ

以上のように、直葬は一般葬のように通夜や告別式はありません。出棺したらすぐに火葬場に向かいます。

費用

一般葬の費用の目安は30〜200万円程度と幅広く、宗教や宗派、故人や遺族が望むご葬儀の規模などによります。

一方で直葬の費用は10〜40万円程度。直葬で準備するものや参拝者が少ない分、安く抑えられるメリットがあります。

ただし、直葬の場合は有料オプションが存在するため、料金が安いと思ったらオプションで高くつくケースがあります。なるべく複数の葬儀会社の直葬のプランの相見積もりを取り、自分で相場を確かめながら基本料金とオプションを検討するといいでしょう。

参列者数

一般葬の参列者数は30〜100人程度。故人の近所の人や友人、勤め先の関係者や趣味でお付き合いのあった方など参列者が多くなる傾向があります。

一方の直葬の参列者数は近親者と家族、近しい友人などに限られることが多いため、10人程度です。

直葬のメリット

経済的負担の軽減

一般葬との比較でも触れましたが、経済的負担が軽減できるのが大きなメリットです。ご葬儀で準備をするものを減らし、参列者を近親者や家族だけに限られるため、ご葬儀の費用を抑えることができます。

ご葬儀における心身の負担が軽減される

一般葬ではたくさんの参列者だけでなく、僧侶や司会者、ご葬儀を手伝う人などにも気を遣わないといけません。そのため、一人一人に挨拶したり、接待のための料理や香典の返礼品などを用意したりする必要があり、遺族の肉体的・精神的な負担がかかります。

一方で直葬の場合は参列者が近親者と家族、近しい友人だけ、ご葬儀をサポートするのは葬儀会社だけなので、気を遣うこともなく、肉体的・精神的な負担が軽減されます。

時間がかからずに済む

直葬は一般葬よりご葬儀の流れを簡略化するため、時間を短く済ませることができます。故人を亡くしただけでも精神的な負担がかかるので、参列者のつらい気持ちを少しでも短くできるでしょう。

直葬の注意点と対策

菩提寺とのトラブルのリスクがある

故人に菩提寺とのつながりがあったら要注意です。

本来なら菩提寺の僧侶を招いて一般葬をするはずが、菩提寺に連絡や相談をせずに直葬を済ませ、後日、菩提寺に納骨を依頼すると納骨の拒否やご葬儀のやり直しを求められるトラブルが実際に起こっています。

なるべく故人が生きているうちに、臨終を迎えた後でも速やかに菩提寺に相談して、直葬の相談をするといいでしょう。寺院によっては火葬前の読経や四十九日の法要などを依頼することを条件に直葬でも納骨が認められる場合があります。

ご葬儀に参列したいのに参列できなかった人々から不満が出る

直葬は都市部を中心に年々増えています。それでも直葬はまだ新しいご葬儀の形であり、一般葬が当たり前だと考える人が多いです。

そのため、一般葬に参列して故人にお別れをしたい親族や友人、知人などへの理解が必要です。これらの人々に理解を得られないまま直葬を済ませた場合、「どうしてご葬儀に出させてくれなかったの?」「故人には失礼じゃないの?」といった不満が出るでしょう。

ご葬儀は最後の故人との別れの場であり、2回目はありません。後になって後悔しないように、故人が生きているうちに家族や親族などと相談することをおすすめします。

臨終を迎えたからといってすぐに直葬ができるわけではない

火葬は法律により死後24時間以上経過しないとできません。なので、亡くなってすぐに納棺して火葬場に向かうことはできないので、故人の安置スペースが必要です。

病院で故人を預けてもらうことはできません。故人の安置場所について葬儀会社と相談する必要があります。

故人とのお別れの時間がゆっくり取れない可能性がある

直葬の場合、お見送りの時間が短くなるため、故人との別れの時間がゆっくり取れません。一人一人が故人に花を捧げ、思い出の品を棺に納め、お別れの言葉を伝えているうちに時間が来てしまいます。

そのため、直葬を済ませた後にもっと故人とのお別れの時間を取ればよかったと後悔する人もいます。

無宗教で、故人とのお別れの時間をゆっくり取りたい場合、自由葬を考えてみてはいかがでしょうか?

例えば故人が好きだった音楽をご葬儀で演奏してみんなで歌う。故人の自宅で故人の前で飲食をして故人との思い出話をしたり、生前の映像やアルバムなどを眺めて故人に思いを馳せたりする。そして家族や友人などからお別れの言葉を伝え、故人に感謝や別れのさびしさなどを語る・・・

故人とゆっくりお別れしたい場合、直葬ではなく自由葬を検討し、どのようなご葬儀をしたいのか、故人がまだ生きているうちに話し合って決めるといいでしょう。

まとめ

近年増え続ける直葬。直葬は経済面・心身の負担を軽減してくれます。しかし、菩提寺や近親者・家族以外の人との理解、何より故人との最後のお別れがこれでよいのか真剣に考える必要があります。

ご葬儀は人生で最初で最後の、故人との最後のお別れです。後悔のないよう、十分に検討してから直葬を選ぶことをおすすめします。

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